ANA国内線【PR】

カテゴリ:未分類

  • many thanks
    [ 2009-01-10 11:45 ]
  • 2009年
    [ 2009-01-03 03:41 ]
  • メリークリスマス
    [ 2008-12-26 08:05 ]
  • 文系人間
    [ 2008-12-24 08:48 ]
  • 帰国間近
    [ 2008-12-16 06:22 ]
  • 今日の雑感など(常体にしてみました)
    [ 2008-12-07 08:37 ]
  • mid year reviewなど
    [ 2008-12-04 07:47 ]
  • willingness to try new things
    [ 2008-11-25 07:47 ]
  • 息子と過ごす日
    [ 2008-11-23 12:30 ]
  • 気がつくとすぐ2週間とか経ってしまいます
    [ 2008-11-17 08:31 ]

many thanks

日付が変わってしまいましたが昨日2009年1月9日(金)をもって、ロンドンでの研修が終了しました。

多くの人に会い、いろいろなものを読み、ローヤーとしての仕事もいくつかやらせてもらい、マーケティングにも首を突っ込ませてもらい、と、それなりに意義のあった4ヶ月であったように思います。

いよいよ来週末には帰国です。計算してみると、2年半前の米国の独立記念日の前日、2006年7月3日の飛行機でニューヨークに発ってから帰国の飛行機の日までが929日(2年198日)、ブログ開設の2007年4月7日から本日までが644日(1年278日)、ということになるようです。時間というのは過ぎ去ってしまえば本当にあっという間で、そのことは知識としては良く分かっているものの、振り返ってみると改めてそう感じさせられてしまうところが不思議です。まだ何も揃っていないマンハッタン、アッパーウェストの部屋で、引越のダンボールをテーブル代わりに家族で夕食を食べていたあの頃を、ベーグル屋で思い通りのベーグルを頼むのにすら四苦八苦していたあの頃を、スーパーのレジでone bag or two bags?と聞かれしばらく理解できなかったあの頃を、こんなことで卒業できるのだろうかと不安に思いつつ、何度も辞書をひきながら始めて英語の教科書を読んでいたあの頃を、つい昨日のことのように思い出します。

引越業者の手配。インベントリーチェックアウトのアレンジ。仕事用に持ってきた30冊前後の本や資料を持ち主よりも一足早く日本に向けて発送。わざわざ日本に持って帰るまでもない身の回りの荷物の整理。JSTVの解約。帰国後の住居探しに向けた準備。ロンドンでお世話になった金融業会の方々へのメールでのお礼。たった4ヶ月ではあったけれど多少は仲良くなったりもした同僚達への最後の挨拶。帰国後のロンドン土産の思案。長い間離れ離れになっていた祖父母とその孫の再会のアレンジ。個人用PCのタイムゾーンをGMT+9:00にリセット。もう随分会っていない日本の友人達に久しぶりにコンタクト。帰国後初体験することになる青色申告(予定の1年)についての下調べ。最近の日本の携帯電話事情の情報収集。ひとつ、またひとつと帰国に向けた作業を進めていくと、本当に戻るんだなぁと、何ともいえない気分になります。

644日前に軽い気持ちで始めたこのブログ、振り返ってみるとテキトウなこともこともたくさん書いてきたし、われながら稚拙だなと恥ずかしくなったりするものがいくつもあります。それでも書き残しておいて良かったと思うこともたくさんあるし、読んでいただいた方からいくつもコメントをいただいたことは、とても楽しく得がたい経験で、2年半の海外生活を思い出す上できっと不可欠の要素になるのだろうと思います。現時点でエキサイトのレポート機能が表示する「全体の訪問者数」は54455。hatenaのアンテナに登録してくださっている方が現時点で10名。最も多いときで1日200人程度、最近は60-80人程度の方が訪問してくださっていました。こんなブログですがお付き合いいただきありがとうございました。

帰国の飛行機まではまだ何日かありますが、私のブログ活動は、これをもって一応終了とさせていただきたいと存じます。


business law実務の益々の発展と、それに僅かながらでも貢献していけることを祈りつつ。
2009年1月10日午前2時45分(LDN Time)
 
in_progress

by in_progress | 2009-01-10 11:45

2009年

新年明けましておめでとうございます。

残念なことにイギリスの年末年始のbank holidayは元日のみなので、本日(1月2日)が2009年最初の営業日。明日からまた土日ですので続けて休んでしまっている人がほとんどですが、私は生真面目に出勤しております。

それにしてもあっという間に2009年。テレビやネットを見ていると、派遣労働者の方々の厳しい現実がいろいろと報道されていたり、日本経済・世界経済に関する厳しい見込みが公表されていたりと、今年ばかりは楽しい正月気分に浸っていられない雰囲気であります。

1月中旬には、いよいよ日本に帰国いたします。2007年の夏に一時帰国しておりますが、税法的にいわゆる「居住者」になるのは実に2年半ぶり。もちろん、もといた職場に復帰するのも2年半ぶりということになります。ビジネスローヤーとして新たなステップを踏み出すタイミングとしては、これ以上ないほどの逆境ではないかと思いますが、日本が世界に誇るCEO、かの永守重信氏も「乱世の時代にこそ英雄がでる」ということで、あえてオイルショックの年に起業したということですので、私も時代の流れにめげず、将来の英雄を目指して研鑽に励みたいと思います。

さて、本日のメモ。昨年から読もう読もうと思いつつも、海外研修中の身ということでずっと自粛していたものを読んでみました。

金融商品取引法研究会研究記録第25号 有価証券の範囲

自分でも昔少し考えていた金商法下の「社債券」概念の問題とか、集団投資スキーム概念と貸付債権の関係とか、実務的にはかなりポピュラーな信託受益権の問題とか、興味深い論点がいろいろと検討されています。


それでは、2009年がみなさまと、私の家族と、私にとって、それから日本経済と世界経済にとって良い年となりますように。
in_progress

by in_progress | 2009-01-03 03:41

メリークリスマス

英国は25日がクリスマス、26日がboxing dayということで2連休です。私はその後29日-31日に休暇をとりますので、昨日24日で今年の勤務は終了。ビールとeconomistの年末増刊号的なものを買い込んで、早くも年越しモードに入っております。

日本では24日に日経の弁護士ランキングが発表されたとのことで、blog sphereにもちらほらと関連する話題が出ているようです。今年はファイナンス部門が設けられたということで、とてもお世話になった我が師匠お2人も見事にランクインをはたされておりました。おめでとうございます。

このランキングがどれだけ世の中の実態を映しているかというような目で見た場合、調査の手法とか対象とか、分野の分け方とかからしてかなり荒っぽいものなわけで、ほとんど意味のある結果ではないとは思います。この種の知名度投票には名前が出てこない立派な方がこの業界にはまだまだ多数存在することは間違いない事実でしょう。

そうは言っても、お名前が挙がっている方というのはやはり業界の著名人であり、評価されている方々であることもまた確か。弁護士数激増に景気の悪化が重なってしばらくは厳しい時代が続きそうなこの業界ではありますが、私も、前向きに、クオリティの高い仕事をこつこつと積み上げて、結果として世の中からも評価されるlawyerになれればいいなぁ、などと考えた海外生活最後のクリスマス(3回経験するとは思いませんでした・・)であります。

by in_progress | 2008-12-26 08:05

文系人間

うーむ。一応読了。

統計学入門(東京大学出版会)

なんと言うか、自分のへなちょこ文系人間っぷりを嫌というほど実感させられました。いや、一応高校3年生まで理系のクラスに在籍しておりまして、その中でも特に数学と物理大好きな「超」が付く理系人間を自負していた頃があったものですから、何となく今でも自分は数学が苦手な文系人間とは違う、という幻想があったのですが、やはりそれは単なる幻想。精進します。

自分を励ます意味で最近学んだことをいくつか。
・最近、仕事の負担もそれ程重くないので、英国法準拠の契約書の基本的なところを少し詰めて研究してみたりしています。conditionsとwarrantiesの違いは何か、representationとwarrantiesの違いは何か、あるstatementをconditionsにした場合と、warrantiesにした場合と、representatiosとして明記した場合の、虚偽があった場合のremedyの違いは何か、英文契約書で良く見るfull title guaranteeって何か、とか。いずれもそれほど深い話ではないんですが、こういう基礎的なことをきちんとやるのもいいものです。
・仕事上、takeover codeを調べる機会があり、ついでにちょっと細かく制度を勉強しています。前回のエントリでも書きましたが、英国では30%以上取得の場合は、公開買付けが強制され、しかも原則としてgeneral offer(全株式を対象にした買付け)をやることになるのですが、一応、制度としてpartial offer、tender offerというのも用意されています。partial offerのルールは、かなり細かいところまで配慮された仕組みになっていて、大変参考になります。
・FSMAに基づく目論見書作成義務がどういう場面で生じるか、というのを少し調べたりしています。日本国内のM&Aに対する米国の証券規制の適用というのはよく雑誌などで説明されるある意味有名なネタではありますが(最近SECの規制緩和もありました。)、では、他の国の証券規制の適用関係はどうなんだろうかというのが当初の疑問。一応FSMAについてはどういう場面で目論見書の作成義務がかかり、なぜ一般的には英国外のM&Aでこれを気にかける必要がないのかというのは自分なりに理解できたような気がします。

by in_progress | 2008-12-24 08:48

帰国間近

ロンドンでの研修期間も残すところ15営業日足らずとなり、加えて金融危機とクリスマスモード突入という要素が重なって、仕事よりも帰国にむけた雑務をしている時間が増えている今日この頃。

今日は、ようやく手元に届いた「企業価値研究会報告書の検討-デラウエアの影、そして影との戦い-」に目を通し終わったところで、タイムリーにもnikkei netのこの記事に遭遇。

日本電産、東洋電機製造の買収断念 (Nikkei Net)

もし自分がある上場会社の株主だとして、第三者から100%現金買収が提案された場合に現経営陣に期待するであろうことと、世の中で実際に起きていることの間には相当の開きがある。今回の株主の方々はどういう風に感じていたのだろうか。

100%現金買収の場合に買収防衛策を禁止するという方向性は上記の論文でも一つの提案として提示されているところだが、さらに進んで、部分買収を許容しないというところまで行ってしまうのが一番すっきりするのかもしれない、というのが今日の感想。さすがTakeover Code(、ということか)。

by in_progress | 2008-12-16 06:22

今日の雑感など(常体にしてみました)

・先日成立した国籍法改正に関するネット上の議論を読む。日本にいればもう少し興味を持っていたのかもしれないが、もともと僕が熱心に情報収集している領域ではないということもあり、ネット上で自分の意見を開陳するというような立場にはないが、改めてこの種の問題の難しさを認識した。また、ネットサーフィンの過程でこれまで全く知らなかった同業者のブログにいくつか遭遇。自分の知らないおもしろブログというのはまだまだまだまだ本当にたくさん存在する。

・先日、ちょっと前まで相当お世話になっていた金融業界の方々と忘年会。某社CBの件につき、法的には資金使途の部分の虚偽記載ということなんですよと申し上げると、少々意外だという印象を持たれたようである。本件で起きた事象を金商法のどこで引っ掛けるかという視点で少し考えれば、法律家的には資金使途の部分に落ち着くわけだが、確かにこれは問題の本質とは少しずれているようにも思う。そのあたりの微妙なずれが、法律を専門としない方にとってピンと来なかった理由であるように思われ、自分としても、単なる資金使途の虚偽記載事例ということではなくて、もう少し踏み込んだ議論をしたいと思う。

・三宅 伸吾「市場と法 いま何が起きているのか」を読み終えた後、ここ数日は、東京大学教養学部統計学教室編「統計学入門」をちょっとずつ読んでいる。統計のことを少し勉強しておきたいと思ってネット上で検索するとかなりの確率でリストに並ぶかなり著名な本のようで(そういえば、ロンドンの地下鉄でこの本を読んでいる日本人の方を目撃したこともある)、1年以上も前から目をつけていたのであるが、これまで読むチャンスがなく最近ようやくスタート。簡単すぎるという書評を読んだ記憶があるのだが、個人的には全くそんなことはない。とりわけ、帰国を1ヵ月後に控えいろいろな意味で自宅学習のモチベーションが低下傾向にある最近の自分の状況を考えると、少々手を焼きそうな気がする。ただ、この本が醸しだす読者に過度に擦り寄ってこない雰囲気は、実はかなり好きだ。

Morrison v. National Australia Bank Ltd., 2008 WL 4660742 (2d Cir. Oct. 23, 2008)。いわゆるforeign cubed class actionsというのに関する裁判例(Jurisdictionは認めていない)。2年前、僕が一番興味を持って勉強していたことの一つ。

by in_progress | 2008-12-07 08:37

mid year reviewなど

・本日は、mid year reviewと呼ばれるパートナーとのミーティング。この半年の自分のパフォーマンスを振り返り、改善点や課題その他を話し合うという人事制度のひとつです。イギリス人パートナーと日本人パートナーが同席したので当然英語で行われる訳ですが、いつもと違う状況であるため、自分の言いたいことが微妙に上手く表現できない、ということがどうしても起こります。ミーティングに備えていろいろと次の6ヶ月の課題というのを考えてみましたが、やっぱり英語というのははずせない課題のようです。

・今朝事務所に行くと、普段机の上に置いている電子辞書が姿を消しおり、代わりにSecurity officeが残した1枚のメモが。机の上に放置してあったから回収したとのこと。案外しっかり見回りしていることに驚きました。

・最近、日本法や日本で起きている出来事に関する文章を読んでいる時間が増えています。ロンドンにいる間はこちらのことを吸収しようと思っているのですが、社内のマニュアルもprecedentもPLCのpractice noteも、いい加減読み飽きてきた感があるところに、某社のMBOとか、某社のCBとか、改正金商法関連の政令・府令のパブコメなどが色々重なって、ついつい日本の方に目が向いている感じです。

by in_progress | 2008-12-04 07:47

willingness to try new things

久々にEconomistをゆっくり読んでいて、面白かったこの記事。

A gathering storm?

The world is flatを読んで強烈な影響を受けてからというもの、息子には理系な人に成ってほしいと密かに願っていたりするのですが、数学や科学教育の点でいくらインドや中国が頑張っているからといって、アメリカの競争力が失われるなんてことはナンセンスだというのがこの記事が取り上げるColumbia Business SchoolのBhide氏の主張。

最初の発明自体よりも、それを商業化し、普及させ、使用することの方が社会にとって価値があるのだとすれば、この記事が述べるように、

   what the country needs is better MBAs, not more PhDs

ということになるのでしょうが、まぁBusiness Schoolの側の方に言わせればそういう話にならざるを得ないのでしょうねぇ。

アメリカのアドバンテージとして取り上げられている

   the extraordinary willingness of its consumers to try new things

というところは、『消費者』ということでいえば、日本の消費者だって新しいものは大好きじゃないかと思うのですが、もう少し抽象的に、新しいものを導入することに対する積極性とか、ハードルの低さということで言うと、確かに日本との違いを感じさせることというのは留学時代にいくつかありました。例えば、それほど出来が良いとも思われない試験用ソフトを導入してPC受験をさせてしまう(そして実際に解答の一部が飛んでしまったりする受験者が出る)NY barとか、通常のウェブサイト上の記事はもちろん、ブログの記事まで判決文の中で引用してしまう裁判所とか。そういうちょっとしたところに現れる違いの積み重ねが、アメリカという大国と他の国の違いなのかもしれないな、などと1年以上前に考えていたことをふと思い出しました。

by in_progress | 2008-11-25 07:47

息子と過ごす日

帰国が近づいていることもあり、このところ週末に予定が入っていることが多いのですが、本日は、パートナーが単身パリに日帰り旅行とのことで、もうすぐ2歳9ヶ月になる息子と家でお留守番。早朝5時半から夜9時半までの16時間、子育てママの日常生活を一日体験しました。

幼児の定番であるアンパンマンと機関車トーマス以外で、最近彼が気に入っているのがKumonから出ているひらがなことばカード、かずカード、たしざんカードで、今日も散々一緒にやったのですが、2歳児の脳がもつその吸収力にはただただ驚かされるばかりです。これがウチの子だけの話なら親としては嬉しいのですが(笑)、パートナーの情報によれば残念ながらそういうことでもないようで、幼児の脳とはおよそそういうもののようです。人間の脳の発達は人生のかなり早い段階でストップするというのはよく聞く話で、私の脳などはとっくにピークを過ぎているのだと思いますが、こうして若い脳の高性能っぷりに実際に触れると、何と言いますか、羨望、嫉妬、そんな感覚すら覚えます。

ということで、なんだかんだで10日くらいかけた気がしますがやっと読み終わった本。

渡辺隆裕『ゼミナール ゲーム理論入門』(日本経済新聞出版社)

少なくとも、門外漢としてある程度ゲーム理論をわかっておきたいという目的で、最初のステップとして読んだ限りにおいては、非常に良い本だと感じました。豊富な図や表で視覚的なイメージを掴みやすいのと、本自体ボリュームがあるので(500頁)、説明の仕方が全体的に丁寧だというところが大きいです。個人的には、混合戦略の説明とベイズの定理のあたりで目から鱗だったのですが、これは自分個人の理解度の問題だと思います。

この週末、ロンドンは本格的な冬の到来を感じさせる冷え込みです。あっという間に師走がきて、あっという間にクリスマスモードになって、あっという間に帰国の日がやってきそうな気がします。

by in_progress | 2008-11-23 12:30

気がつくとすぐ2週間とか経ってしまいます

もうちょっと頻繁に書きたいと思いつつどうも怠けがちです。

最近、ロンドンで知り合った同業者の方々とお話しをする機会が何度かありました。そういう場合、大体グローバルローファームのビジネスモデルがどうのこうの、という話題になることが多く、自分の境遇的に、身の回りのガイジンたちの仕事ぶりやら思考方法やら、身の回りの情報を提供させていただく場合もあります。そういうのを何度か経験していると、自分では意識していなくても、グローバルファームについて偉そうに語っている自分というのが心のどこかにいるような気がして、いかんなーと反省したりしております。彼らが世界でやっているビジネスモデルを上手く東京のマーケットにフィットさせるというのが、自分の長期的な目標の一つであり、その解は未だ上手く見つけ出せていないというのを強く意識したいと思います。

それにしても、これこれなど、ビジネスロー産業にもいよいよ荒波が押し寄せてきているという感じでしょうか。

ついでに、忘れそうなので最近読んだ本など。

鈴木正俊「経済データの読み方」
著者があとがきでも書いている通り、タイトルを「現代日本経済入門」にしたほうがよいかと。
満足度 ☆☆☆(5点満点)

小幡績「すべての経済はバブルに通じる」
「キャンサーキャピタリズム」、「資本と頭脳の分離」などの言葉は新鮮だし、実体経済と金融資本の主客逆転、著者の言うキャンサーキャピタリズムが必然的に発生させるバブル、といった内容は読んでいて得るものもあるのですが、行動ファイナンスの研究者による本というよりは、ものすごく筆力のある個人投資家の本という印象でした。
満足度 ☆☆(5点満点)

岩井克人=佐藤孝弘「M&A国富論」
自分がこの分野でもやもやと考えていることと非常に近い内容で、おおっ、という感じです(もちろんこの本の方がもっと高度で精緻です)。で、参考文献としてあがっている文献を見て納得。少なからぬ本と論文が、私が読んだことがあるものもしくは今後読んでみたいと思っているものでした。135ページに著者が提案する買収防衛ルールというのがあって、この本の核なのですが、委任状争奪戦とTOBの組み合わせのところは、それで株主に対するインセンティブ設計が上手くいっているのか、ちょっとすっきりしなかったのと、経済的インセンティブ以外の種類のインセンティブが影響する度合いという点で日本に特殊性がないのか(英米と比べて)というのがちょっと気になったというのが読後感です。
満足度 ☆☆☆☆☆(5点満点)

by in_progress | 2008-11-17 08:31