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カテゴリ:NY Bar 受験勉強記

  • thanks all
    [ 2007-11-16 04:38 ]
  • NY bar終了(最後に)
    [ 2007-07-29 09:49 ]
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    [ 2007-07-26 14:59 ]

thanks all

無事合格できたようです。
The State Board of Law Examiners congratulates you on passing the New York State bar examination held on July 24-25, 2007. An official notice has been mailed and will contain your Multistate Bar Examination (MBE) scaled score. Although every effort is made to ensure the accuracy of this lookup screen, each applicant must rely on the official notification (via U.S. Mail) as to whether he or she has passed the examination.
自分を合格に導いてくれた全てに対して、感謝したいと思います。

(12月1日追記)
BOLEへの住所変更手続きを怠けていたので遅くなりましたが、ようやく正式な合格通知が手元に届きました。MBEのスコアはSCALEDで149.3(参考までにBarBri模試では110、PMBR模試では108)。すごく悪いという点数ではないけど、特別良い点数でもないですね。
それから、合格発表時点でのBOLEの記録上の住所がNYなので、First Departmentに登録するらしく(しかも、First Departmentに電話で聞いたところ、現在NYに住んでいなくてもThird Departmentへの変更とかは必要にならない)、Albanyまで行かなくて済みそうです。

by in_progress | 2007-11-16 04:38 | NY Bar 受験勉強記

NY bar終了(最後に)

NY barについて最後に。

現時点では受かっているか落ちているか分かりませんし、私は模試の点数もそれ程良くなかったので、落ちている可能性の方が高いと思っています。ということで、これまで書いた内容は、いわゆる「合格体験記」ではありません。2ヶ月間の自分の成果を記録にしておきたいという欲求から書いているだけの単なる「受験勉強記」です。

受かっているか落ちているかは11月には判明してしまうわけですが、正直、結果はどうでもいいというのが今の気持ちです。司法試験以来6年ぶりに本格的な試験勉強をやったわけですが、自分のおかれている状況とか、自分のもともとの能力といった客観的な条件の下では、持てる力の全てを出して、満足のいく準備ができたと思っています。もちろん、結果的に落ちていたらとてもショックを受けると思いますが、それでも自分のおかれている状況で最大限の努力をすることができたこの2ヶ月は、もともと「人より努力する」ということ以外に取り柄を見出せない自分にとっては、「今回もちゃんと自分のベストを尽くすことができた」という自信につながるように思います。

ここまで書いて、やっとNY barに対して気持ちの区切りがつきました。

もうすぐ日本に一時帰国し、秋からは1年間ロンドンです。待ち望んでいた実務復帰。十分後ろは振り返りましたので(笑)、これからは前を向いていこうと思います。

by in_progress | 2007-07-29 09:49 | NY Bar 受験勉強記

NY bar終了(その4)

もう少しだけNY barの記録を残しておきます。

Multistate Performance Test(MPT)対策
このテストでは、与えられた架空の事案と判例を題材に、例えば、アソシエート弁護士としてパートナーのためにメモを起案する、又は、紛争の相手方に対してレターを作成する、といった課題が課せられるもので、日本の司法研修所でやる起案に似ています。NY bar全体の10%の比重を占めます(ちなみに、その他は、エッセイが5問で40%、MBEが200問で40%、NYの択一が50問で10%)。

バーブリが、公表されている過去問をまとめたテキストを配布しており、対策としてはこの過去問を解くというのがほぼ唯一の方法だと思います。どの程度このテストの対策をやるかは人それぞれで、試験直前期に毎日解いていた方もいるようですし、10問以上解いたという受験体験記を読んだ記憶もありますが、私は、1回分しかやりませんでした。

私のイメージでは、このテストは、①与えられた判例からポイントになるルールを引き出し、②そのルールに関連する事実を事案から抽出して、③問題文で指示された形式でまとめる、という能力が試されれているのだと思っているのですが、①については、ロースクールである程度判例を読まされていますのでそれ程難しい作業ではなく、②、③については、結局英語力次第なので、何回か練習しただけでは向上は見込めないと考え、対策に時間をかけてもそれ程効果は見込めないだろうと思っていました。

実際、5回、10回と練習すればもしかしたら多少は上手くなるのかもしれませんが、やっていない私には良く分かりません。今年の本試験のMPTは比較的簡単だったこともあり、結果的にはそれほど問題はありませんでした。

NY Multiple Choice対策
NYプロパーの択一式のテスト(50問)で、一問あたりの比重で言うとMBEと同じく、一問0.2%となります。
バーブリの黄色い本に、科目ごとの練習問題が100問以上(正確に何問かは数えたことがないのでよくわかりません)と、科目がミックスされた問題が100問あります。私は、ミックスされている方の100問を、試験5日前くらいに2時間で解きました(本試験では50問で1時間が目安)。正解率は60%弱だったと思います。それ以外にはこのテストの対策はやっていません。
本試験後の感想としては、黄色い本の問題は全部潰しておいても良かったかなと思っています。NY科目は細かい知識が不足しがちなので、MPTと違い、やればやっただけ新しい知識として身につくのではないかと思います。実際全部解いたという方も結構いるようです。

試験直前期の感覚的な到達点(具体的な根拠があるわけではなく単なる個人的なイメージです)
MBEについては、1500問か2000問を超えたころから、大体の問題のパターンを経験し、全く新しいタイプの問題に遭遇する機会というのは相当減りました。試験直前期には、問題文の最初の4、5行くらいまで読むと問題のストーリーが何となく予想でき、後は問題を解くために必要なキーワードに注意しながら読む、というようなイメージで解ける問題が7、8割だったと思います。そういう問題は選択肢から反射的に正解(と思われる肢)を選ぶので、時間の節約になります。悩んでしまう問題は大体1割弱、残りはその中間、というイメージでしょうか。
前に書きましたが正解率は7割を超える程度でしたが、1割くらいはどこまで勉強しても正解できないだろうと思う問題(私の中では「ノイズ」扱い)があり、残りの2割弱は、英語力の問題で正確に事案を把握できていなかったり、必要な知識が足りない、という理由で間違っていたイメージでした。
エッセイについては、直前期に2回過去問を解いてみましたが、大体の論点は把握でき、論証もそれなりに書けましたが、細かいところで多少間違う、というイメージでした。試験直前の3日間の暗記を終えた試験の前夜は、重要な定義や論証は丸暗記している状況でした。暗記用のカードを全科目あわせて約250枚作りましたが、その6割、7割くらいは、自信を持って書ける程度の正確さで覚えていたと思います。

英語力について
この試験は正確には知りませんが受けた人のかなりの割合が合格する試験ですので、それ程難しい試験ではないはずですが、日本人にとって難しい試験になっている理由は、やはり英語力の問題があるように思いました。アウトラインを読むことによるインプットのスピードがまず全然違いますし、読んだ後の記憶の定着度合いが、また全然違うと思います。さらに、主にMBEで感じたことですが、法律用語は勉強することでネイティブと同じレベルに行くことは可能ですが、事例問題で使われる法律用語以外の微妙な表現のニュアンスが理解できない結果、事実の評価を間違う、ということが良くありました。

by in_progress | 2007-07-29 08:02 | NY Bar 受験勉強記

NY bar終了(その3)

今日もNY barについて少し書いておこうと思います。

勉強内容-エッセイ
エッセイの試験の対象範囲には、MBE科目に加え、ニューヨーク州独自の科目が含まれます。重要なところとしては、出題頻度の順で、NY Practice(ニューヨーク州の民事訴訟手続)、Will(遺言)、Domestic Relation(家族法)、Corporations(会社法)、Trust(信託)、Partnership、Federal Jurisdiction(連邦裁判所に関する管轄を中心とした手続法)、Conflict of Laws(国際私法)、Professional Responsibility(弁護士倫理)、Agency(代理法)、Commercial Paper(有価証券法)などがあります。MBE科目についても、NY distinctionと呼ばれるニューヨーク州の独自のルールを押さえる必要があります。

エッセイの対策としては、MBE同様、アウトラインを読んで科目の内容を理解した上で、バーブリが配布する黄色い本をやるのが一般的かと思います。私もこの本をやるのが勉強の中心でした。この本は、バーブリが作成したオリジナルのエッセイの演習問題100題と、公表されているエッセイの過去問30題、ニューヨーク州プロパーの択一問題(正確にはわかりませんが、200~300題くらいでしょうか)から構成されています。

私は6月の3週目くらいから100題の方を解き始めました。6月中は、問題を10分程度かけて読み、解答で押さえるべき論点がわかる場合には簡単に答案構成を頭の中でやり、その後模範解答を読む、という作業を1日6、7問やっていましたが、この頃は、論点を把握することすら覚束ないような状況で、また、論点が何となく分かったとしても、論ずべき内容が頭の中に入っていないので、本当に本試験でエッセイの解答を書けるようになるのか、という不安が強かったのを覚えています。結局、6月末までに半分くらいの問題を解いた(解答を読んだ)と思いますが、一度読んだ参考答案は次の日には綺麗に忘れている、というような状況でした。

バーブリ模試が終わり、7月に入ってからは、このやり方では非効率だと思い、参考答案を読みながら、ワードで参考答案のサマリーを作る、という作業をやりました。この作業は非常に時間がかかり、最初は1題で1時間前後かかっていましたが、まとめる過程で頭に残るし、後で見直すときの効率が抜群に高くなるので、良い方法だと思っています。最終的には1問30分から40分でやっていたので、調子が良い日で1日に10~15問、MBEを解かない日は20問から25問くらいはやっていたと思います。6月に中途半端に目を通していた分も7月になってからこの作業をもう一度やり、100問全て終わったのは7月14日だったと思います。

この参考答案サマリーは、1日に1、2時間、トータルで8時間程度かけて100題全てもう一度読みました。

あとは、試験直前に、過去問のうち、Professional Responsibilityが論点に含まれている問題だけ目を通しました。この科目は、最近良く出るようになったらしいのですが、どういうわけかバーブリの100問の方では一切触れられていません。試験直前気に何となく不安になったので、急いでやりました。全部で7、8題だったと思います。

エッセイの解答を実際に自分で書くという作業は本試験までに3回しかやっていません。1回目は、5月19日にバーブリの宿題として出された問題(1問)で、その後は、過去問から適当に2問を選んで80分(本試験で目安とされる時間)で解く、という練習を、7月16日と18日に2回やりました。バーブリのエッセイの宿題はその後も2、3回ありましたが、1回目のバーブリの宿題をやったときに、当然ながらほとんど自力ではできないので、アウトラインを見ながら解答を作成するという作業にならざるを得ず、演習としてあまり意味がないと思ったので、その後バーブリの課題として出されるエッセイはやりませんでした。エッセイは、ある程度その科目の勉強の度合いが進まないと、自分で解答を書くのは難しいので、最初の頃に自分で解答を書くという作業をやるのは非効率だと思っていました。

結局、エッセイ科目の対策として必要なのは、各科目で押さえるべき論点を押さえ、論証(いわゆるRule)をできるだけ正確に頭に入れる、という作業だと考えていました。バーブリの問題も、過去問も、各論点に対する深い理解は期待されておらず、単純にその論点を知っているか、論証を正確に書けるか、ということを問われているという印象があります。日本の司法試験の論文試験のような深みは全くないといって良いと思います。

教材関係
NY barのインプット用の教材としては、バーブリが配布する通称ビッグ(アウトラインのロングバージョン)と通称ミニ(ショートバージョン)の他、各授業で講師が使うハンドアウトがあります。バーブリがなぜ3種類用意しているのか私には謎ですが、昔からそういうやり方のようです。ビッグは長すぎて誰も使わない、ミニですら長すぎるので、インプット用の教材としては使わず、辞書的にたまに使う、基本的なインプットは過去の学生が作ったノートを使う、というのが一般的かと思います。よく使われるノートとしては、コロンビアノート、ミシガンノートが有名で、最近は日本人の名前のノートも複数出回っているようです。私は、MBE科目については、ミニのアウトラインをインプットのベースにし、NY科目については、基本的に過去の日本人の方のノートを使い、TrustsとConflict of Lawsだけは、講師のハンドアウトをそのまま使いました。MBE科目についてミニを使ったのが人と違う点かと思いますが、メリットとしては、記述内容が、バーブリの問題集の解説や参考答案の表現と同じなので、頭に残りやすい、情報量が多い、という点がありますが、デメリットとして長すぎて読むのに時間がかかる、MBE対策用に作られているので、NY distinctionの記載がなく、何らかの工夫が必要になる、という点があるかと思います。私は、NY distinctionについては、試験一週間前に、MBE科目の過去の日本人のノートのNY distinctionの部分だけ読んで、ミニに赤ペンで書き込む、という作業をやりました。

問題演習用の教材については、既に触れたとおりです。

バーブリの講義
私は、バーブリの講義は前半の3分の1くらいまでしか出ませんでした。もともと耳からのインプットで勉強するのが苦手だったのと、英語のリスニングもそれほど得意ではなかったので、講義で説明されてもその場で理解できず、結局、ノートやアウトラインを読んで理解するという作業だったので、何となく授業に出る必要性を感じなくなっていました。実はバーブリ2日目くらいでそう思っていたのですが、いきなりバーブリの授業を全部無視する勇気もなく、途中までは出ていました。
バーブリの講義に出た方が良いかどうかは、意見の分かれるところかと思います。私の経験では、講義に出た科目と出なかった科目で結果的に仕上がりにまったく差はなかったので、どちらでも良い、というのが個人的な結論です。講義に出ないメリットは、時間的な効率が遥かに良いという点だと思いますが、デメリットとして、一人でアウトラインをゼロから読み進める強い意志力が必要、バーブリに出ないことで他の受験生から切り離される孤独感がある、内容やその他の状況によっては、読むだけでは記憶に残りにくい・理解しにくい場合がありうる、といったところかと思います。

試験直前期
試験直前の1週間は午前中にMBE50問の演習やエッセイ2問の演習をやり、午後にノートを読み直すという作業をやっていました。結局この期間で全科目のノートを2週回しました。最終的には、各論点の論証を暗記するという作業をやりましたが、本当の暗記作業は最後の3日間で、それまでは、特に「暗記」ということは意識せず、理解しながら「読む」という感じでした。それまでに少ない科目でも3~4回はノートを読んでいますし、解説や参考答案で同じような説明を何度も読んでいるので何となくは頭に入っており、3日間でも必要な定義や論証の暗記は可能だと感じました。

by in_progress | 2007-07-28 11:08 | NY Bar 受験勉強記

NY bar終了(その2)


受かっているかどうか分かりませんので、これから受験する人の参考にしていただくという趣旨ではなく、あくまで自分のための記録として、この2ヶ月、どういう受験生生活を送っていたかを残しておこうと思います。

勉強の開始時期
受験勉強を開始したのは5月15日、バーブリ(予備校)の授業が開始した日です。ロースクールのテストが9日に終わり、5日間の休憩を挟んでのスタートでした。2月の中旬から週末に1日、全6回でNY barの講義を先取りするプログラムがあり、最初の3回までは参加しましたが、試験の範囲を網羅しているわけでもありませんし、あの時期にbarに集中できるはずもなく、ほとんど意味はなかったと思っています。というわけで、5月15日にほぼゼロからのスタートでした。

もっと真剣な方は、ロースクールの勉強よりもbarの勉強優先、ということで、2月や3月のころから問題集を解き始める方もいるようです。準備の時間が圧倒的に足りない、というのがこの試験を経験した日本人の共通認識かと思いますので、早い時期から準備を開始することが非常に有利であることは間違いないだろうと思います。ただ、個人的には、皆が2ヶ月の勉強で勝負する試験ですので、ロースクールにいる間はロースクールで吸収できるものを精一杯吸収する方が良いと考えていました。受験勉強を終えた今でも、やはり圧倒的に準備時間が足りないとは思いましたが、その認識は変わっていません。

勉強時間
5月15日から、7月1日(ブログ休止日)までは、朝6時半ころ起床、7時ころには家を出て、7時20分ころからスターバックスで簡単な朝食をとりつつ勉強開始、バーブリの講義に出た日は9時半から1時半ころまで講義、その後、図書館に移動、バーブリの授業を休んだ日は、図書館の開館時間に図書館に移動、昼食時に30分程度の休憩を取り、その後5時半ころまで勉強、帰宅して子供の世話、その後、多少ブログなどを読んだり書いたりして9時ころから12時ころまで勉強、という生活でした。1日の勉強時間は12時間前後だと思います。
6月末にあった択一式試験の結果が予想外に悪かったので、もう少しだけ自分を追い込んでみようかなと思い、7月1日でブログも休止して少しペースを上げました。
5時から5時半の間に起床し、5時45分まで、ちょっとですが勉強、その後準備して家を出て、大体6時20分ころからスターバックスで勉強開始、8時の図書館開館にあわせて図書館に移動、それから夕方5時30分ころまで勉強していました。お昼は、家から持ってきたベーグルなどを自分の席で食べながら勉強を続けていました。その後帰宅して、子供の世話と食事、8時ころから勉強を再開して12時ころまで勉強、といった感じでした。一日の勉強量は、14時間前後だったと思います。
土日も基本的にこのペースを維持していましたので、単純に計算して、12X45日+14X23日から、細かい用事があった日や模擬試験の日、試験直前の調整期間など、勉強時間が少なかった日の分を30~40時間引いた820~830時間が、NY barの勉強にかけた時間だと思います。

勉強内容-MBE
NY barは、全州共通の択一式試験であるMBE(40%)と、ニューヨーク州プロパーの内容を聞かれるエッセイ(40%)、ニューヨーク州プロパーの択一式試験(10%)、与えられた事実関係と架空の判決分から、指示された形式の文章を作成するMPE(10%)から構成されています。
MBEの科目(Constitutional Law, Criminal Law/Procedure, Contracts, Evidence, Real Property, Torts)は、エッセイでも良く聞かれるため、6月末のバーブリ模試まではMBEの勉強にほとんどの時間を費やし、その後、7月に入ってエッセイ対策を本格的にやるという人が多いように思います。バーブリの授業も一部を除き、前半はほとんどMBE科目で、こんなにMBEばかりで良いのか、という不安の声もありました。

MBEは、最初にアウトラインと呼ばれる、科目の要点を簡単にまとめたノートを読んでなんとなく理解した後、バーブリの問題集と、PMBRというMBEに特化した予備校の問題集をひたすら解く、というのが一般的なスタイルかと思います。私が他の人と少し違ったのは、通常、1科目2,3日のバーブリの授業にあわせて、その科目を徹底して潰すという人が多いのに対して、私はかなり初期のころから、どんどん先の科目に進んで、各科目50問前後で何週も回したというところかと思います。なんとなく、早く全体を見回したいというのが強かったので、こういう方法をとりましたが、結果として特に有利に働いたとも不利に働いたとも思っていません。

最終的に解いたMBEの問題数は、バーブリ模試、PMBR模試(それぞれ1日で200問)を含めて、約3150問。全く解いていない日もありましたので、それを5日と仮定すると、ちょうど1日50問X63日のペースということになります。実際には、1日に100問、200問解いた日もありましたし、7月中旬ころは、全くとかない日も結構ありました。正解率は、問題集によって難易度がまちまちなのであまり意味がありませんが、初期のころ時間を計らずに解いて(多分要求されるスピードの2倍くらいは時間をかけていた気がします)、5割から6割の間、調子が良いと時々7割(50問解いて35問正解)、7月に入ってからは50問1時間半(本試験と同じペース。但し、本試験は3時間100問X2)で解いて、平均7割、調子が良いと7割と8割の間といったところです。結局、本試験まで7割と8割の間をうろうろしていた感じで、90分で解いて8割(40問正解)には一度も届きませんでした。私がまわりに聞いた限りではだいたい7割を超える程度、という人が何人かいましたが、統計的にどの程度が平均かは良く分かりません。
ちなみに、解いた問題集は、バーブリのdrills、intermediate、advance、PMBRの赤(各科目約25問残しています)、青、バーブリのpractice examと模試2回です。PMBRの赤は解説が良くないので、最初に解くのは良くないというのが一般的な認識で、バーブリintermediate→赤又は青とやる人が多いようです。私も全く同感です。
MBEの対策としては、PMBRの方が良いという話もよく聞きますが、結果としてそういう印象は持ちませんでした。確かにPMBRの問題はバーブリでは出てこないマニアックなものが結構ありましたが、バーブリの問題だけやっていても知識的には十分試験に対応できるのではないかという気もします。ただ、バーブリだけだと問題演習の量が限られますので、結局PMBRも多少はやることにはなると思います。

振り返ってみて、反省点として思うのは、時間内に解く、という練習をもう少し早くから始めておけば良かったということです。最初のころに時間を計って解いても、そもそも知識が不十分なので、ほとんど歯が立たないのであまり意味はないと思いますが、6月の中旬ころからは時間を意識した演習をしておけば良かったと思っています。100問3時間を練習でやるのは大変なので、50問90分を繰り返すのがちょうど良いと思います。

また長くなりましたので、今日はこのへんで。

by in_progress | 2007-07-27 04:52 | NY Bar 受験勉強記

NY bar終了

本日、2日間にわたるNY barが無事終了しました。ということでこのブログも再開しようと思います。

まずは、試験の感想と2ヶ月間の勉強の記録、試験勉強を通じて考えたことなどを記念にいくつか残しておこうと思います。

そもそもNY barを受験する意味
この試験は、ニューヨーク州で法律業務を行うために必要とされる資格を取得するためのものです。日本の法律事務所や企業の法務部からアメリカのロースクールに留学される方の大半は受験されますが、日本人で合格後に実際にニューヨーク州弁護士として、ニューヨーク州法・米国法を本格的にアドバイスする方というのは例外的かと思います。試験で必要とされる勉強内容も、刑法(Criminal Law)、刑事手続法(Criminal Procedure)、遺言(Will)、家族法(Domestic Relation)といった、日本でのビジネスローの仕事に直接的には役に立たないと予想されるものがほとんどです。
にもかかわらず、ロースクール終了後の5月、6月、7月という、季節的にも素晴らしい約2ヵ月の貴重な時間をこの試験のために費やすことは、本当に合理的な行動といえるのかということをよく考えました。

この試験、本当に受ける意味があるのでしょうか。

試験勉強を終えた直後の、現時点での率直な感想としては、2ヶ月を犠牲にする程度の意味は「ある」と考えています。

この試験で勉強するのは、全州共通科目の憲法(Constitutional Law)、刑法・刑事手続法、契約法(Contracts)、不法行為法(Torts)、不動産法(Real Property)、証拠法(Evidence)の6科目と、ニューヨーク州科目の民事手続法、会社法、家族法、遺言、信託などを勉強しますが、これらの科目は、契約法、会社法を除いて、通常ロースクールでは勉強しない場合が多いと思いますし、私の場合も、会社法以外はロースクールでは一切勉強していませんでした。
NY barの受験勉強をすることで、2ヶ月間でニューヨーク州・米国の基礎法に一通り触れることができ、この国の法制度がどういう風に機能しているかというのを見ることができるのは、「実務家」としてはともかく、「法律家」としての自分にとっては、財産だと感じています。

感覚的には、日本の司法試験に合格していることの意味と近い気がします。日本の司法試験も、実は実務では直接的に使わない知識がほとんどで、実際、大きい企業の法務部には、日本の法曹資格を持っていない法律のプロの方がたくさん存在することからも明らかなように、司法試験の勉強は、企業法務に必要不可欠とまではいえないのかもしれません。ただ、個人的には、日本の憲法、民法、刑法といった基礎法の知識は、例えば、証取法とか銀行法といった実務で使う法律の複雑な条文を正確に理解する場合にも、非常に有益であると感じています。NY barの場合だと、さらに間接的ではありますが、やはりConstitutional Lawで学んだ連邦法と州法の関係などは、例えば米国の証券規制と会社法の関係を考える際に多少の意味はあると思いますし、また、日本のクライアントが突然米国で訴えられたというようなことはありうるわけで、訴訟を専門にしていない私のような場合でも、米国の訴状の送達の仕組みとか管轄とか国際私法といった手続法の知識が多少なりでもあることは、お客さんから相談されたときに適切な対応をする上で意味があるかもしれません。実際、留学前にそういうことがあり、米国の訴訟の手続き全く理解していない自分ひとりでは、本当に子供の使いのような対応しかできなかったこと覚えています。

あと、NY barの勉強は、前半はひたすら新しい知識を頭に入れなければならないので大変ですが、試験直前のころには、なんとなく全体の知識がつながってきて、面白いと感じるようにもなっていました。問題演習とか、細かい要件や定義の暗記は相変わらず苦痛ですが、知識ゼロだった状態から浅薄とはいえ2ヶ月でアメリカ法の全体像が一応頭の中に入ったという満足感は強いです。

NY barの勉強をするコストとしては、予備校代など直接的な費用、気候的にもベストな2ヶ月間を勉強に費やすことの機会費用、家族への負担、などがあると思いますが、直接的な費用は長期的に見ればたいした額ではありませんし、私の場合、旅行したい、とか、遊びたい、という要求はそれほど強くなかったので、ベネフィットの方が優に大きかったように思います。家族にこれからしばらく時間をかけて恩返ししたいと思います。

予想外に時間がかかってしまったので今日はこのあたりにします。

どの程度の頻度で更新するかは定かではありませんが、今後ともよろしくお願いいたします。

by in_progress | 2007-07-26 14:59 | NY Bar 受験勉強記