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企業法務を中心にいろいろと


by in_progress
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文系人間

うーむ。一応読了。

統計学入門(東京大学出版会)

なんと言うか、自分のへなちょこ文系人間っぷりを嫌というほど実感させられました。いや、一応高校3年生まで理系のクラスに在籍しておりまして、その中でも特に数学と物理大好きな「超」が付く理系人間を自負していた頃があったものですから、何となく今でも自分は数学が苦手な文系人間とは違う、という幻想があったのですが、やはりそれは単なる幻想。精進します。

自分を励ます意味で最近学んだことをいくつか。
・最近、仕事の負担もそれ程重くないので、英国法準拠の契約書の基本的なところを少し詰めて研究してみたりしています。conditionsとwarrantiesの違いは何か、representationとwarrantiesの違いは何か、あるstatementをconditionsにした場合と、warrantiesにした場合と、representatiosとして明記した場合の、虚偽があった場合のremedyの違いは何か、英文契約書で良く見るfull title guaranteeって何か、とか。いずれもそれほど深い話ではないんですが、こういう基礎的なことをきちんとやるのもいいものです。
・仕事上、takeover codeを調べる機会があり、ついでにちょっと細かく制度を勉強しています。前回のエントリでも書きましたが、英国では30%以上取得の場合は、公開買付けが強制され、しかも原則としてgeneral offer(全株式を対象にした買付け)をやることになるのですが、一応、制度としてpartial offer、tender offerというのも用意されています。partial offerのルールは、かなり細かいところまで配慮された仕組みになっていて、大変参考になります。
・FSMAに基づく目論見書作成義務がどういう場面で生じるか、というのを少し調べたりしています。日本国内のM&Aに対する米国の証券規制の適用というのはよく雑誌などで説明されるある意味有名なネタではありますが(最近SECの規制緩和もありました。)、では、他の国の証券規制の適用関係はどうなんだろうかというのが当初の疑問。一応FSMAについてはどういう場面で目論見書の作成義務がかかり、なぜ一般的には英国外のM&Aでこれを気にかける必要がないのかというのは自分なりに理解できたような気がします。
# by in_progress | 2008-12-24 08:48